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お子さんの鼻の症状でお困りの方へ |
上手な鼻のかみ方
鼻汁は、鼻腔や副鼻腔の粘膜から常に分泌されており、正常な成人では1日に6リットルの分泌液が産生されると言われています。鼻汁は、ふだんはあまり気になりませんが、炎症などで量が増えたり、粘膜が腫れたりすると鼻の中に溜まったりします。
お子さんの鼻汁が増える理由は様々で、いわゆる感冒に伴う鼻汁であれば短期間で治りますが、保育園などではすぐに感冒をもらうことも多く、成長して抵抗力がつくまでは、これを繰り返すことでしょう。すぐに治らない場合は、副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎が考えられます。色のついた粘性の鼻汁と痰がらみの咳が出る様なら副鼻腔炎を、サラサラな鼻水にくしゃみや鼻詰まりがあればアレルギー性鼻炎を考えます。また、お子さんは鼻の奥のアデノイド(咽頭扁桃)が大きく、鼻詰まりを起こしやすくなっています。
アレルギー性鼻炎は、かなり小さなお子さんでも起こることがわかってきました。通年性のダニやホコリに対するアレルギー性鼻炎は、早ければ0〜1歳で始まる可能性があり、スギ花粉症は2歳児でも見られます。このような低年齢から始まるアレルギー性鼻炎のお子さんでは、将来喘息になりやすいこともわかっています。
(当院では、小さなお子さんから検査可能なアレルギー検査 イムノキャップラピッドを導入し、簡単に検査をうけていただけます。)
鼻汁は、すすらないでかむことが大事です。鼻をかむことによって、鼻汁を鼻に溜めたままにせず、鼻炎や副鼻腔炎を改善させ、中耳炎を予防し、咳の原因となる痰を減らす効果があるうえに、鼻呼吸を取り戻します。一般に1歳6か月頃から鼻かみは可能と言われます。鼻かみの練習には、帯状に裂いたティッシュペーパーを使います。まず、お子さんの顔の前に帯状に裂いたティッシュペーパーを近づけて、口で息をしてもらいティッシュペーパーが、動くことを確認させます。次に、口を塞いで鼻からの呼吸を誘導します。
お子さんへの鼻かみの指導のポイントは、
@ お子さんが鼻詰まりの状態に慣れてしまって、自発的に鼻かみをしない場合は、適度に鼻かみをするように声掛けをしてあげてください。
A 寝ている時に鼻詰まりは起きやすいため、寝る前の鼻かみを心掛けてください。
B 小さなお子さんは、自分一人では片側ずつの鼻かみがうまく出来ません。親御さんが片側ずつ鼻を抑えてあげて鼻かみを手伝ってあげてください。
C 鼻かみはゆっくりとやさしく行うように指導してあげてください。
などです。
自分で鼻かみの出来ないお子さんは、親御さんが市販の鼻吸いでこまめに吸ってあげてください。なかなかうまく吸えない場合や吸ってもまだまだ鼻水が多い場合などは、耳鼻咽喉科で鼻処置をしてもらうと良いでしょう。鼻汁や鼻詰まりがひどい時だけ、毎日鼻処置に来院される方も大勢みえます。専用の機器で鼻の奥まで吸引しますので、気軽に受診してください。
横山耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科・アレルギー科 〒504-0962 岐阜県各務原市那加吾妻町78 |
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