アレルギー性鼻炎の検査

子供さんからでも可能なアレルギー性鼻炎の検査

あなたのアレルギーの原因はなんですか？


アレルギー性鼻炎の原因を調べるには、一般的には血液検査（血清抗体検査）を行います。

従来の検査法では、静脈採血からある程度の量の血液を必要とし、結果もわかるまでに数日かかりました。（当院でも従来の検査を行ってきました。今後も行う予定です。）




H27年1月から横山耳鼻咽喉科では、指先からの少量の血液で、迅速に診断できる血清抗体検査（イムノキャップラピッド）を導入しました。この検査法は、従来の検査法と比較すると精度（検査の正確性）がわずかに低いのですが、静脈からの採血が困難な小さなお子さんや採血に苦手な方にとっては、注射針を刺す痛みも一瞬で済み、少量の血液で診断がつくので最適の検査と考えます。また、約20分で診断がつくので、結果がその場でわかります。再度、検査結果を聞きに来る必要がありません。

イムノキャップラピッドの利点と欠点を、従来の検査と比較してまとめてみました。

利点

�@ 検査に必要な血液量が少なく、患者さんへの負担・痛みが少ない。小さいお子さんから年齢を問わずに検査出来る。

�A 約20分で検査結果がわかる。再度結果を聞きに来る必要がない。忙しい方でも検査出来る。

 

欠点

�@ 検査の精度がわずかに劣る。

�A もともと決められた8項目しか検査出来ない。

 


この検査法では、アレルギー性鼻炎や喘息を引き起こす8項目の代表的な原因物質を調べることが出来ます。スギ・ダニ・ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・イヌ・ネコ・ゴキブリの8項目です。




検査の結果、アレルギー性鼻炎の原因がわかれば、対処の方法もわかるというものです。この検査でかかる費用は、3割負担の方で、3000円程度です。



検査の手順は、以下の様です。

�@ 利き手の逆の中指か薬指の指先に、ランセット（器具を指先に押しあてると、一瞬針か小さな刃が飛び出します。）で小さな傷をつけます。

　

�A 傷つけた指先を、鬱血させて血液を専用のチップに採取します。

�B 採取した血液を、検査のデバイスに滴下して、5分待ちます。

�C 検査の薬品をデバイスに入れて、15分待ちます。

�D 検査結果が出ました。患者さんに結果を説明します。結果は専用の用紙に記入してお渡しします。

　

項