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〒504-0962 岐阜県各務原市那加吾妻町78


アレルギー性鼻炎(花粉症)でお困りの方へ 


このサイトは、アレルギー性鼻炎(花粉症)でお困りの方のためのサイトです。

アレルギー性鼻炎でお困りの方が、このサイトを参考にしていただいて、気持ちよく日常生活を過ごしていただけるようになれば幸いです。


現在、アレルギー性鼻炎(全体)でお困りの方は、日本人の約40%と言われ、通年性アレルギー性鼻炎の方は23%、スギ花粉症の方は26.5%とされています。(2008年のアンケートから 鼻アレルギー診療ガイドライン2013)

横山耳鼻咽喉科では、患者さんにとって負担の少ないアレルギー検査(アレルギー迅速キットイムノキャップ ラピッド)を導入し、アレルギー性鼻炎(花粉症)によって引き起こされる症状の種類や強弱が、患者さんそれぞれ異なるため、その患者さんにあった治療行うように心掛けています。


 





  







アレルギー性鼻炎とはなんですか?

アレルギー性鼻炎(花粉症)とは、スギやヒノキなどの植物の花粉やほこりやダニなどの様々な原因物質により、鼻粘膜でアレルギー反応(T型アレルギー)が起こり、水様性鼻汁・くしゃみ・鼻閉などの症状を、発作性反復性に引き起こす疾患です。








このアレルギーの反応は、鼻粘膜以外にものど(咽喉頭)・目・皮膚などで、多種多様な症状が引き起こします。

のど(アレルギー性咽喉頭炎)では、のどのイガイガ(咽頭違和感)や咳が、目(アレルギー性結膜炎)では、目のかゆみや充血などの症状が、引き起こされます。



さらに、これらの症状は、思考力の低下や睡眠障害・イライラ感・疲労などを引き起こし、日常生活の様々な場面で影響を及ぼすことがわかっています。





また、鼻汁が多くなり、鼻の粘膜が腫れて、通りも悪くなることから副鼻腔炎(蓄膿症)の原因にもなります。

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アレルギー性鼻炎の原因物質とそれを調べる検査とは?

 アレルギー性鼻炎を引き起こす原因には、なにがありますか?

原因物質には、大きく分けて季節性の原因物質と通年性の原因物質があります。季節性の原因にはスギやヒノキなど植物の花粉が多く、その花粉の飛散する時期にだけ症状が出現します。通年性の原因にはダニ・ホコリ(ハウスダスト)やイヌ・ネコの皮屑などがあります。これらの原因物質は年中身近にあるため、症状は季節に関係なく原因物質に接すると出現します。


代表的な花粉症原因植物と飛散時期



通年性アレルギー性鼻炎の原因物質

 

あなたのアレルギーの原因はなんですか?

アレルギー性鼻炎の原因を調べるには、一般的には血液検査(血清抗体検査)を行います。疑わしい原因を選んで、アレルギーの反応を起こすかどうかを調べます。また反応の強さも調べることが出来ます。従来の検査法では、静脈採血からある程度の量の血液を必要とし、結果もわかるまでに数日かかりました。(当院でも従来の検査を行ってきました。今後も行う予定です。)
                      

H27年1月から横山耳鼻咽喉科では、指先からの少量の血液で、迅速に診断できる血清抗体検査(イムノキャップラピッド)を導入しました。この検査法は、従来の検査法と比較すると精度(検査の正確性)がわずかに低いのですが、静脈からの採血が困難な小さなお子さんや採血に苦手な方にとっては、注射針を刺す痛みも一瞬で済み、少量の血液で診断がつくので最適の検査と考えます。また、約20分で診断がつくので、結果がその場でわかります。再度、検査結果を聞きに来る必要がありません。

検査の結果、アレルギー性鼻炎の原因がわかれば、対処の方法もわかるというものです。




検査は、アレルギー性鼻炎や喘息を引き起こす代表的な原因を診断出来ます。スギ・ダニ・ブタクサ・カモガヤ・ヨモギ・イヌ・ネコ・ゴキブリの8項目です。

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アレルギー性鼻炎の治療には、どんな治療法がありますか?

アレルギー性鼻炎の治療は、大きく分けて、薬物療法・アレルゲン免疫療法(舌下免疫療法・皮下注射法など)・手術療法(レーザーでの粘膜焼灼術など)があります。当院では、主に薬物療法を行っています。

薬物療法

最も広く普及している治療です。薬の内服や点鼻や点眼で、アレルギー性鼻炎の症状を抑えます。アレルギーの反応は、体質なので治す薬はありません。薬で症状を抑え込むわけです。そのため、症状が落ち着いたからと言って、薬をやめるとたちまち症状が再出現します。

症状の種類や強弱は、それぞれ人によって異なるため、その患者さんにあった薬の選択が重要です。薬にも効き目の違いや強弱があり、市販薬も含めるとその数は膨大です。代表的な薬には、鼻水やくしゃみを止めるのが得意な抗ヒスタミン薬と鼻閉の改善が得意な抗ロイコトリエン薬などがあります。抗ヒスタミン薬は、薬によって眠気が出現するものがあり、眠気の強弱もあります。その他、体がだるい・口が渇くといった副作用が出ることがあります。


また、点鼻薬も治療の中で重要な働きをします。鼻噴霧用ステロイド薬は、効果が強く、かつその発現が比較的早く、全身的な副作用も少ないため重宝します。多くの点鼻薬は液体を噴霧する構造ですが、液体の噴霧の刺激で逆にくしゃみを誘発する方や、薬液の液垂れで化粧が落ちるのが気になるような女性の方には、パウダー状の薬剤を噴霧する点鼻薬がお勧めです。しかし、点鼻薬の種類によっては、決められた使用回数を守らないと余計に鼻の粘膜が腫れてしまう場合(薬剤性鼻炎・肥厚性鼻炎)があるので、乱用しないようにしてください。

漢方薬にもアレルギー性鼻炎(花粉症)に効果があるとされている薬剤があります。代表的な薬剤に、小青龍湯があります。漢方薬は、一般的に穏やかな作用示すことが多いとされていますが、患者さんによっては、非常に高い有効性を示すとの報告も多くあります。

 

アレルゲン免疫療法

アレルギーの原因物質を、極少量(希釈した抗原)から少しずつ体に取り込ませて、徐々に原因物質に体を慣らしていく治療法です。これまでは、希釈したスギなどのエキスを皮下注射で投与して、徐々にエキスの濃度を上げていく皮下注射法が一般的でしたが、H26年10月からシダトレンという新しい薬が発売されました。


    皮下注射法           舌下免疫療法



        シダトレン


この薬剤は、舌下免疫療法のために開発されたスギの抗原エキスです。この液体のエキスを、舌の下に滴下し2分間含んでから飲みこんで摂取します。最初は、希釈されたエキスから開始して、2週間かけて徐々に濃度を上げていきます。ある程度までエキスの濃度を上げたら、その濃度のエキスを3〜5年毎日内服し続けてもらいます。長期間内服を続けるとアレルギー症状を治したり、長期間にわたって症状を抑える効果が期待できます。この治療法で、鼻や目の症状が無くなったという方が1割、症状が軽くなった方が7〜8割くらいとのデータがあります。

しかし、免疫療法はすべての患者さんで効果が期待できるわけではありません。皮下注射法にくらべて安全性が高いと言われている舌下免疫療法でも、引き起こされる副作用の中にはショック・アナフィラキシー(医薬品の急性の過敏反応で、蕁麻疹や腹痛・嘔吐・息苦しさ・突然のショック症状などを起こす。)などの重大なものがあります。また、治療を開始する時期もスギの花粉の飛んでいる時期は避けることになっています。

そのため、この治療法には治療を受ける患者さんにも、治療する医師や看護師側にも薬や治療に対して充分な知識が必要とされます。治療を始めるにあたって、詳しい説明が必要な治療法と言えます。

 

手術療法

アレルギー性鼻炎(花粉症)に対する手術療法の多くは、レーザー治療です。花粉症の時期の前に、レーザーで鼻の中の粘膜を焼いて、花粉症の時期に鼻汁を出ないようにします。鼻の粘膜は段々修復されていくので、粘膜の状態が元に戻れば鼻汁もまた出るようになります。一般的に治療の効果は1年半程続くとされ、上手に治療をうけると2シーズン鼻の症状が軽くて済みます。この手術の欠点は、術後に一時的に鼻の症状が悪くなったり、鼻出血を起こしたりします。また、患者さんの中には効果が数ヶ月でなくなってします方もおられます。

(申し訳ありませんが、当院ではレーザー治療は行っていません。)

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アレルギー性鼻炎では日常生活で気をつけることありますか?


スギ花粉にアレルギーのある方が、日常生活で気をつけること日常生活で気をつけること

  @ 花粉情報に注意する。

A 飛散の多い時期の外出を控え、外出時にはマスク・メガネを使用する。

B 花粉が付着しやすい表面のけばだった毛織物などの服装の着用を控える。

C 帰宅時、衣服や髪をよく払ってから入室する。洗顔・うがいをして鼻をかむ。

D 飛散の多い時は、窓や戸を閉めておく。

E 飛散の多い時は、ふとんや洗濯物の外干しを避ける。

F 掃除を欣行する。特に窓際は念入りに。




ダニやほこり(ハウスダスト)にアレルギーのある方が、日常生活で気をつけること



@ 掃除機がけは、吸引部をゆっくり動かして、1畳当たり30秒以上の時間をかけ、週2回以上行う。

A 布張りのソファ・カーペット・畳は出来るだけやめる。

B ベッドのマット・ふとん・枕にダニを通さないカバーをかける。

C ふとんは週2回以上干す。困難な場合は、室内干しやふとん乾燥機で、ふとんの湿度を減らす。ふとんにも週1回以上掃除機をかける。

D 部屋の湿度を50%、室温は20〜25℃を保つように努力する。

E フローリングなどのほこりの立ちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。

F シーツ・ふとんカバーは週1回以上洗濯する。



ネコ・イヌにアレルギーのある方が、日常生活で気をつけること



@ 出来れば飼育をやめる。

A 屋外で飼い、寝室には入れない。

B ペットとペットの飼育環境を清潔に保つ。

C 床のカーペットをやめて、フローリングにする。

D 通気をよくして、掃除を励行する。

E フローリングなどのほこりの立ちやすい場所は、拭き掃除の後に掃除機をかける。

 








横山耳鼻咽喉科  耳鼻咽喉科・アレルギー科
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 日曜日と祝日は休診

                                

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