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顔面神経麻痺でお困りの方へ |
ある日突然、顔の左右どちらかが動かしにくくなる病気です。
顔面神経は、脳の下方に位置する脳幹から側頭骨といわれる耳のまわりの骨の中の顔面神経管という管の中を通っています。耳の前で骨の中から出てきて、唾液を作る耳下腺の中で、額や口元や首などに向けて枝分かれして分布します。中枢性顔面神経麻痺は脳のどこかに、末梢性顔面神経麻痺は顔面神経管を走行する顔面神経の部位に障害があります。ほとんどが末梢性です。
顔面神経の走行(黄色の神経)
顔面神経麻痺では、左右どちらかの目が閉じにくく涙がでる・眉毛がさがる・口が閉じにくくよだれが垂れる・口角がさがる・味覚が鈍くなるなどの症状が起こります。重症例では耳の痛みや難聴・めまいを伴う場合があります。
原因としては、主にウイルスによるものであることが、明らかになってきています。
治療は、発症してから早く開始することが重要です。麻痺は最初の1週間でどんどん悪くなります。ステロイドや抗ウイルス薬を使って、少しでも神経を温存しなければなりません。
発症してから1週間後に、EnoG(誘発筋電図検査)やNET(神経興奮性検査)を行い、温存された神経の割合を確認します。神経が多く温存されていれば、麻痺が改善する可能性が高くなります。改善する可能性が低い場合は、手術(顔面神経減荷術)を行うこともあります。
また、糖尿病の既往・重度の麻痺・めまいの合併などの条件が当てはまる方は、改善しにくいと言われています。
横山耳鼻咽喉科 耳鼻咽喉科・アレルギー科 〒504-0962 岐阜県各務原市那加吾妻町78 |
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