前庭神経炎・メニエール病

ひどい回転性のめまいと嘔気が特徴です。

前庭神経炎は、感冒の後などに起こるめまいです。ウイルス感染が関与しているとも言われていますが、原因はわかっていません。ひどい回転性めまいと嘔気が数日間続きます。ひどいめまいが収まっても、軽い浮動感が数ヶ月続くこともあります。

　前庭神経炎の特徴的な症状と経過

前庭神経炎では、カロリックテスト（耳の穴に水やお湯を入れて、内耳を調べる検査です。）で平衡機能の神経が麻痺していないかを調べて診断します。

治療は、抗めまい薬・吐き気止め・精神安定剤を服用してもらいます。めまいがひどく食事がとれない場合は、入院治療が必要となります。

 

メニエール病は、回転性めまい・難聴（片側の低い音）・耳鳴りを何度も繰り返す病気です。病気の原因は、内耳がむくんでしまう内リンパ水腫と言われています。むくんでしまうことにより内耳の機能である平衡機能や聞こえが障害されるのです。

　メニエール病の特徴的な症状と経過

めまいの発作のある時とない時で治療は変わります。めまいのある時は、抗めまい薬や吐き気止めを使用しめまいを抑えます。聞こえを改善するためステロイドや利尿剤（内耳のむくみを取るため）を使用します。めまいのない時期もビタミン剤などを内服してもらう必要があります。このめまいも症状が強く、入院治療が必要になることがしばしばです。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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