耳鳴り症について

本来鳴っていない、もしくは聞こえないはずの音が聞こえてくる、こんな状態を耳鳴と言います。

耳鳴の多くは、難聴（聞こえの神経が障害されて起こる感音難聴）に伴って起こり、「キーン」・「ジー」・虫の鳴く様な音がします。また、「ドクンドクン」と周囲の血管の拍動が聞こえる血管性耳鳴もあります。

聴力検査と耳鳴検査を行い、難聴の有無とどんな耳鳴がしているのかを確認します。まれに耳鳴の原因に、聴神経に発生する良性腫瘍や脳の疾患があるため、疑わしい場合には頭部のMRIなどの画像検査を行います。

耳鳴は、その日の 体調やストレスや天候などによって左右されます。治療は、なかなか困難で、耳鳴に効果があるとされる薬（ビタミンB12・血流を改善する薬）を内服し、少しでも耳鳴が小さくならないか試します。漢方薬にも耳鳴に効果があるとされる薬（釣藤散・牛車腎気丸など）があり、漢方が効く方も大勢みえます。また、耳鳴を消し去ることが難しいので、耳鳴をごまかすために安定剤や眠り薬を使用します。

耳鳴の多くは、徐々に大きくなりますが、突然大きな耳鳴りが出現した場合は、突発性難聴などの早期に治療が必要な病気である可能性がありますので、そのままにしないように注意してください。

項
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