ある日突然片方の耳が聞こえなくなる病気です。

全く聞こえなくなる重症例からわずかに聞こえが悪くなり、いつの間にか治っているような軽症例もあります。原因はウイルス感染や血流障害が疑われますが、いまだにはっきりとわかっていません。

突発性難聴は、発症したら急いで治療を受ける必要があります。発症直後から治療開始した方でも、どれだけ治療しても改善しない例も少なくありません。発症から2週間以上無治療で経過すると改善する割合がほとんどなくなります。この病気が疑われたら、少しでも早く医療機関を受診して、治療を受けることが肝心です。

症状は、難聴のほかにも、めまいや耳が詰まった感じ（耳閉感）や耳鳴りなどがあります。

治療は、ステロイドやビタミンB12・血流改善薬・代謝改善薬を使用します。入院して治療を行うことも少なくありません。

突発性難聴は、ほとんどが一側性で、再発することは、稀とされています。また、不規則な生活をしている人に多く発症するため、ストレス・睡眠不足・疲労などが危険因子とされています。




その他に糖尿病の既往がある・めまいを伴う・難聴が重度であるなどの条件が当てはまる方は、改善しにくいと言われています。



突発性難聴によく似た病気に、低音障害型感音難聴があります。片方の耳の低い音が、突然聞こえなくなる病気です。突発性難聴に比べて治りやすいが繰り返しやすいとされ、よりストレスなどの影響が強いと言われています。



この病気の治療は、突発性難聴とほぼ同じです。少しでも早く治療を受ける様にしてください。