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  睡眠時無呼吸症候群の治療とは? 


症状の程度で治療も変わります。重症例では、CPAP治療を行います。

検査で無呼吸が認められると、無呼吸の程度によって異なった治療を行います。重症度は、10秒以上の無呼吸が1時間に何回あったかで判定します(これを無呼吸指数と言います)。

無呼吸が重症の場合は、CPAP(持続陽圧呼吸法)という治療が適応となります。機械の本体を枕元に置いて、鼻を覆うマスクを装着して寝ていただきます。自分の呼吸に合わせて機械が自動で吸気に圧力をかけて、気道の挟窄部位を吸気が通り越すようにします。圧力は、その人の状態に合わせて調節します。また、寝付くまでの間は、圧力を弱めて寝付きやすくします。 

多くの場合、鼻だけ覆うマスクを使用します。そのため口を開けると圧力が逃げてしまい、効果的に呼吸できません。そういう場合は、口も覆う大きなマスクを使用したり、口が開かないようにチンストラップというバンドで顎を固定します。

顔にマスクを圧力が漏れないようにしっかり固定するため、機械に慣れるのに時間のかかる方もみえます。まずは、機械を試しに使っていただいて、効果的に使用できるとわかってから本格的に治療を開始します。

費用について聞かれることが多いのですが、CPAPでは、機械を購入するのではなく、レンタルしていただきます。毎月1回必ず耳鼻科を受診して、様子を確認します。その時の診察料がレンタル代のかわりです。大体3割負担の方で月に4000円程度です。

無呼吸の程度が軽症の方は、マウスピースを使って寝てもらいます。口腔外科でマウスピースを作製します。マウスピースは、下顎を前方に突き出すように固定し、装着すると舌根の沈下を防いで気道を確保します。ただし、マウスピースを固定するために自分の歯が必要です。総入れ歯の方には使用できません。

また、舌根が落ちてこないように、あおむけではなく横向きの体位で眠ったり、気道を広げるために軟口蓋形成術(扁桃腺を取って、口蓋垂を切除します)や鼻閉の改善のため鼻の手術を行うこともあります。

肥満も無呼吸の大きな原因です。お腹に余分な肉が付くように、のどの気道のまわりにも余分な肉が付いて気道を狭くします。そのため、ダイエットも睡眠時無呼吸症候群の重要な治療です。








横山耳鼻咽喉科  耳鼻咽喉科・アレルギー科
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