扁　　桃　　炎

繰り返す扁桃炎は手術の適応となります。

口を開けると左右に表面がでこぼこした隆起があります。この隆起を口蓋扁桃と言い、一般的には扁桃腺と呼ばれています。扁桃とは、リンパの組織であり免疫に関与しています。

この扁桃に、細菌（多くは溶連菌）が籠って炎症を繰り返す状態を、慢性扁桃炎と言います。炎症が激しく発熱や痛みを伴う状態を、急性扁桃炎や慢性扁桃炎の急性増悪と言います。更に炎症が強いと、扁桃の周囲に炎症が波及して扁桃周囲炎や扁桃周囲膿瘍と重症化します。（切開排膿や入院治療が必要となります。）

急性扁桃炎は、ただの咽頭炎や感冒と違い、痛みが強くて高い熱 が出ます。更に、扁桃の中に溶連菌が潜んでいるため、疲れたり体調が悪くなって体のばい菌に対する抵抗力が低下すると暴れだします。そのため、１年に3〜4回以上繰り返す人は、扁桃を手術で取ってしまい、今後の扁桃炎を予防します。手術は、３歳以上から可能です。全身麻酔で行い、約１週間程度の入院が必要となります。（この近くでは、岐阜県総合医療センター・関市の中濃厚生病院・松波総合病院で可能です。）

その他に、睡眠時無呼吸症候群や扁桃病巣感染症（扁桃が離れた他の諸臓器に障害を引き起こします。IgA腎症や掌蹠膿疱症などがあります。）が手術の適応となります。

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